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カテゴリー:研究部会活動

西日本支部+教育研究部会 合同企画研究会当日タイムスケジュールのご報告お知らせ

2026.08.05 カテゴリー:お知らせ,教育研究部会,西日本支部

投稿者:西日本支部代表 一藤浩隆


お知らせしておりました、西日本支部・教育研究部会共同企画「アニメーションの第1コマ:学生ピッチ・フォーラム The First Frame: Student Pitch Forum」が無事終了いたしました。ご協力をいただいたみなさまには深くお礼申し上げます。最終的な発表者、および発表内容をご報告いたします。

開催概要
日程:2026年8月21日(金)
(「ひろしまアニメーションシーズン2026」会期:2026年8月19日(水)〜23日(日))
場所:JMSアステールプラザ 広島市国際青年会館 7F研修室
主催:日本アニメーション学会西日本支部・教育研究部会
参加費:無料

「ひろしまアニメーションシーズン2026」全体スケジュール
https://animation.hiroshimafest.org/schedule/

タイムテーブル
・開会のあいさつ

・第1部(10:05~10:40)
1、荒金友智美(指導教員:佐々木 淳)比治山大学
表題:受け手の経験から動き始めることば
要旨:本発表では、アニメーション視聴を起点として、受け手側からアニメーションを研究する第一歩について考える。私は、3人の「ひろしまアーティスト・イン・レジデンス」の作品を視聴し、頭に浮かんだキーワードを書き出した。その後、それらの語をつなげ、作品のテーマを文章化する活動を行った。この活動で重要なのは、作家の意図を当てることではなく、受け手が何を見て、何を感じ、どのようなことばを選ぶのかである。アニメーションを見たときに浮かぶことばには、受け手自身の様々な経験(読書経験やアニメ視聴経験等)、記憶、感覚が入り込む。そのため、同じ作品を見ても、立ち上がるキーワードやテーマ表現は人によって異なる。本発表では、作家の説明を聞かない状態で、作品を見た受け手の中にどのようなキーワードが生まれ、それらがどのようにつながって作品理解の文章へと展開していくのかを考察する。

2、堤玲奈(指導教員:佐々木 淳)比治山大学
表題:解釈の変容ーことばはかわる
要旨:本発表では、「ことばを動かす」という海外アニメーション作家の講義を踏まえ、受け手の中で立ち上がったキーワードや作品理解がどのように変容するのかを考える。私は、3人の「ひろしまアーティスト・イン・レジデンス」の作品を事前に視聴し、頭に浮かんだキーワードを書き出した。その後、それらをつなげて、作品のテーマを文章化する活動を行った。そこで生まれたことばは、映像だけから導かれるものではなく、受け手の様々な経験や感覚を通して選ばれたものである。講義では、作家自身のことばに触れた後に、自分が選んだキーワードが作家の考えとどこで重なり、どこでずれているのかを検討した。ここで重要なのは、作家の説明を唯一の正解とするのではなく、受け手のことばと作家のことばを比較することで、作品理解が拡大される、あるいは修正される過程である。本発表では、作家のことばに触れることで作品理解が拡大・修正され、ことばが動いていく過程を、受け手側からアニメーション研究を始める第一歩として位置づける。

3、岡崎真依(指導教員:林緑子)福山大学
表題:アニメ下請制作会社の構造的歪みと生存戦略
要旨:本発表の目的は、アニメ産業における制作会社の課題を考察する卒業研究の計画報告である。現代の日本アニメは、制作本数の増加、海外への配信やIP展開など、国内外への影響力を持つ産業として成長してきた。IPの保持や元請けとなる大手制作会社は、数年先まで制作スケジュールが埋まり、収入も増加した。その一方で、下請けの制作会社は、経済的成長に伸び悩んでいる。そこで本発表は、この構造的な歪みに対する改善案を検討したい。具体的には、制作会社の決算データなどを調査し、検討していく。その上で、JAniCAによる『アニメーション制作者実態調査』が、現場の労働環境や低単価の現状を詳細に数値化している点から参考になる。今後は、一藤浩隆(2026)『製造業としてのアニメーション: 制作現場は何を守ってきたのか』青弓社や、増田弘道(2020)『製作委員会は悪なのか?アニメビジネス完全ガイド』講談社などを手がかりとして研究を進めていく。本発表を通して、卒業研究を進めるための手がかりやコメントを得られることを期待している。

4、XU ZHONGZE(指導教員:宮﨑しずか)文化学園大学
表題:人生で初めて出会ったアニメーションから創作研究へ
要旨:今回の発表では、やや個人的な視点から、自分が最初に触れたアニメーションと、それが現在の研究とどのように関係しているかについて述べる。
物心がついた頃から、VCDでアニメーションを視聴していた記憶がある。初めて触れた作品の中でも、水墨アニメーションは特に強い印象を残した。なかでも『おたまじゃくしがお母さんを探す』はとりわけ印象的な作品である。初期の水墨アニメーション作品であり、技術的には未成熟な部分や、全体構成も比較的シンプルであると言える。しかし、童話を原作としているため、当時まだ理解力が十分でなかった自分にとっても把握しやすく、その分強く記憶に刻まれた。
そして2026年現在、自分は大学院において「中国東北部の民間シャーマニズムに基づく鉛筆手描きアニメーションの制作研究――民俗文化『仙家』を中心に――」というテーマで研究を行っている。『おたまじゃくしがお母さんを探す』の創作背景は、この研究テーマに至る契機の一つとして、重要な影響を与えている。

5、JIN RUI(指導教員:宮﨑しずか)文化学園大学
表題:三渲二技術による手描き風映像表現の研究
要旨:近年、アニメーションやゲーム制作では、写実的なCGだけでなく、手描きアニメーションのような表現を実現する非写実的レンダリングが広く活用されている。本研究では、3DCGを手描き風に表現する「三渲二(3D-to-2D)」技術に着目し、その表現手法や特徴について考察する。輪郭線や陰影、色彩表現などの要素が映像の印象に与える影響を整理するとともに、実際のアニメーション作品に用いられている表現手法を比較・分析する。また、Blenderを用いた制作実験を通して、NPR表現の制作工程や表現上の特徴について検証する。本発表では、三渲二技術の現状を整理するとともに、3DCGと手描き表現を融合した映像表現の可能性について考察する。

討議(10:30~10:35)
質疑(10:35~10:40)

休憩(10:40~10:45)

・第2部 同志社大学 (10:45〜12:00)
佐野明子・深川大路「同志社大学におけるアニメーションの授業実践」
(1)「ジョイント・リサーチ」(3年生実習科目)
1、清水 颯太(指導教員:佐野 明子、大井 将生、下嶋 篤)
表題:私と戦争とアニメーション
要旨:幼少期に『ONE PIECE』マリンフォード頂上戦争編を視聴した経験をきっかけに、アニメーションと戦争表現の関係に関心を持つようになった。大学では、戦時下のアニメーションを題材とした教材制作を行い、戦争の状況に応じてアニメーションの役割が、戦意高揚を目的としたプロパガンダから、戦後には反戦映画へと変遷していく過程を検証した。さらに、『スパイ撃滅』(1942)(神戸映画資料館所蔵)や『桃太郎 海の神兵』(1945)を対象にショット分析を実施し、ロングショットや視点ショットなどの映像表現が、戦争への一体感や感情移入を促す演出として機能していることを明らかにした。これらの研究成果を踏まえ、今後はアニメーション表現を定量的に分析する手法を発展させるとともに、映像制作や教育への応用を目指す。また、アニメーションを時代や社会を映し出す文化的メディアとして捉え、メディアリテラシーの向上につながる研究を実現したい。

2、徳谷 和純(指導教員:佐野 明子、大井 将生、下嶋 篤)
表題:デジタルアーカイブから学ぶ戦争アニメと多様な視点
要旨:本発表では、文化情報学部の授業「ジョイントリサーチ」で取り組んだ研究をもとに、デジタルアーカイブ「日本アニメーション映画クラシックス」(国立映画アーカイブ)を活用した戦争アニメの研究について報告する。本アーカイブを用い、動物を題材とした戦争アニメ9作品を対象に、動物の描かれ方の違いに着目し、作品ごとに与えられた動物のイメージや表現の特徴について考察した。さらにその成果を生かして、小中学生向けの模擬授業を実践するための教材を作成した。研究を通して得た学びは、戦争アニメだけでなく、幼少期から親しんできた「トムとジェリー」の見方にも新たな気づきをもたらした。身近な作品の見え方がどのように変化したのかにも触れながら、映像文化を学ぶことが物事の見方にどのような変化や広がりをもたらすのかを紹介する。また、一連の学びを踏まえ、将来、社会人や親として大切にしたい姿勢や、子どもたちへ伝えていきたい思いについても触れる。

3、長澤 亮太(指導教員:佐野 明子、深川 大路、星 英仁)
表題:トリガーデータセットを用いた「止め絵」の定量的研究
要旨:本発表は、同志社大学文化情報学部の必修科目「ジョイント・リサーチ」において実施した研究について報告するものである。本研究では、アニメ制作における作画コスト削減手法としての「止め絵(人物の静止)」に着目し、その技術継承に寄与すべく適切な使用方法の解明を試みた。分析素材として、国立情報学研究所(IDR)経由で提供された「トリガーデータセット」を利用した。タイムシート等の中間生成物からデータを収集して分析することで、止め絵の適切なフレーム数やカメラワークとの関連性、セル別の特性等を明らかにした。 本研究は、多様な作品の分析や音響との関連性、AIによる滑らかすぎる作画とは異なる「止め絵の本質的価値」の探求等、さらなる発展が期待できる。本研究を通じて培った、実社会のデータセットから仮説を立てて分析し、結論を導き出す一連の経験は、今後の卒業研究や実社会でのデータ駆動型の課題解決等にも大いに活かしていきたい。

(2)「卒業研究」(4年生卒論ゼミ)
1、福田 穂乃花、井上 未結、山内 穂乃香(指導教員:佐野 明子)
表題:グループで行うテレビアニメ「ハイキュー‼︎」研究
要旨:近年、バレーボールは世界的に競技人口の多いスポーツとして注目を集めており、バレーボールネーションズリーグ2026での日本代表の活躍などを背景に、国内外でさらなる盛り上がりを見せている。このような人気を受け、バレーボールを題材とした作品も数多く制作されている。その中でも、本研究では近年の代表的なスポーツアニメである「ハイキュー‼」を対象とする。本研究では、「ハイキュー‼」における主将とセッターに着目し、それぞれの描かれ方や役割を比較分析することで、セッターがどのような役割を担っているかを明らかにすることを目的とする。そのために、登場ショットの回数などの映像分析に加え、チームメイトへの声掛けのセリフを分析し、チーム内の関係性や物語展開の中で果たす役割について考察する。本研究は3名によるグループ研究であり、各自がアニメーションとの出会いや卒業研究を通じた将来の展望についても述べる。

2、安達 帆乃香(指導教員:佐野 明子)
表題:ディズニーアニメーションとの出会い
要旨:本発表では私がアニメーション研究を志したきっかけ、現在取り組んでいる卒業研究、そして将来の展望について述べる。幼少期にディズニー作品に親しみ、中学時代に鑑賞した『ファンタジア』を通して、セリフがなくても映像と音楽のみで豊かな表現が成立するアニメーションの魅力に感銘を受けたことが研究の原点である。現在は「ディズニープリンセス映画における登場人物と動物との関わりについて」をテーマに、動物キャラクターが物語の進行や人物関係の形成に果たす役割を分析している。従来のプリンセス研究では十分に扱われてこなかった人間と動物の関係性に着目し、動物キャラクターを単なる脇役ではなく、人間関係を媒介し行為を促す主体として位置づけることを目指している。今後は子ども向けブランドにおいて、アニメーションを人と人、人と体験をつなぐ媒体として活用し、子どもの遊びや学び、創造性を育む新たな価値を社会へ提案したいと考えている。

3、石東 大和(指導教員:佐野 明子)
表題:「好き」から始まるアニメーション研究 
要旨:本発表では、私がアニメーションに興味を持つようになったきっかけと、現在大学で取り組んでいるミッキーマウス作品の研究、そして将来実現したいアニメーションの未来について述べる。幼い頃からディズニー作品に親しみ、その中でもミッキーマウス作品に魅了されたことが現在の研究へとつながった。現在は、1928年から1953年までに制作されたミッキーマウス短編作品を対象に、ショットサイズや視点ショット、逆アングルなどの映像表現に着目し、時代による特徴や変遷を分析している。また、同時期に制作されたフライシャースタジオの『ポパイ』作品との比較を通して、ミッキーマウス作品の映像表現の独自性や当時のアニメーション表現の傾向を明らかにすることを目指している。さらに、研究内容を紹介するとともに、アニメーションとの出会いを次世代へつなぎ、アニメーション研究の発展への思いについても述べる。

4、富澤 奏、村田 南実(指導教員:佐野 明子)
表題:アニメーションの学びと実写への活用
要旨:本発表では、私たちがアニメーションに親しみ、映像表現への興味を持った経験を出発点として紹介する。続いて、「文化解析」の授業で学んだ映画理論について述べる。映像はフレーム内だけで成立するものではなく、画面外の空間も含めて観客に認識され、音響や登場人物の視線・動きなどを手掛かりに映画的物語世界が形成されることを学んだ。また、画面内と画面外を行き来する映像表現によって、観客は映っていない空間まで想像し、物語世界を理解する。さらに、ショットサイズにはそれぞれ異なる演出効果があり、『魔女の宅急便』を例に、ショットサイズの違いが登場人物の成長や演出意図を効果的に表現し、映像作品に重要な役割を果たすことを学んだ。このようなアニメーションを通した学びを基盤として、卒業研究では実写のアイドルの映像表現を定量的に分析し、ショット構成と演出効果の関係を明らかにすることを目指している。

5、鯉沼 穣也(指導教員:佐野 明子)
表題:私とアニメーション
要旨:本発表では、私がアニメーションと出会い、学び、研究へとつなげてきた過程を紹介する。原点となったのは、幼少期に見たチェコ発のストップモーション人形アニメ『パットとマット』である。台詞をほとんど使わず、動きや表情、音楽だけで笑いを生み出す表現に魅了され、アニメーションへの関心を深めてきた。現在は、卒業研究として「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズにおける「間」の感情表現とその設計について研究している。テレビシリーズ、旧劇場版、新劇場版を対象に、沈黙や静止の長さ、台詞の有無、ショットサイズ、人物やカメラの動き、BGMや環境音、表現される感情を記録し、時代による変化と感情ごとの傾向を分析する。感覚的に語られてきた「エヴァらしい間」を具体的な映像要素として整理し、新旧を問わず作品の魅力が広く伝わる社会を目指す。そのため将来は、作品の時代を超えた価値を発見し、自分の言葉で発信できる人間になりたい。

6、棚町 琉月(指導教員:佐野 明子)
表題:アニメーションと3DCG
要旨:本発表では、幼少期の視聴経験を背景に、卒業研究である「3DCGモデルを用いた男性アイドルMVの映像演出研究―ショット分析を中心として―」について報告する。『プリキュア』シリーズやアイドルアニメなど、アニメーションと3DCGが融合した作品に親しんできた経験から、3DCGMVを卒業研究の研究対象に選んだ。本研究では、MVを「ひとつの楽曲にあわせて制作された映像作品」と定義し、計量映画学で用いられるショット分析を実施する。具体的には、MV特有の激しいカメラワークに対応した分析条件を設定するとともに、超クローズアップや超ロングショットのショットスケールに対して、実写MVとの比較分析を行う。こうした分析により、3DCGモデルを用いたMVの映像的特徴と、3DCGの特性がショットの使われ方に与える影響を明らかにすることを目指す。本研究で得られた知見は、今後の3DCGを活用したMV制作や映像演出の発展に寄与することが期待される。

7、稲場 紗雪(指導教員:佐野 明子)
表題:ストップモーション・アニメーションの魅力を探る
要旨:本発表では、私がストップモーション・アニメーションに魅力を感じたきっかけと、大学で取り組んでいる研究、そして今後実現したいことについて紹介する。ストップモーション・アニメーションは、本来動かない人形や粘土などが命を持ったように動くだけではなく、多様な素材ならではの質感や重さ、触覚まで伝わってくるような表現が大きな特徴である。私は、この「触われそう」と見る者に感じさせる表現に興味を持ち、その魅力を生み出す一因として「物質性」に着目した。現在は、質感や実在感を視聴者へ伝えるための映像表現について、とくに物が変形する表現に着目して研究している。また、CGやデジタル技術が発展する現代だからこそ、手作業によって生み出されるストップモーション・アニメーションならではの価値を見つめ直し、その魅力を多くの人に伝え、アナログならではの表現文化がこれからも受け継がれていくことに少しでも貢献したいと考えている。

討議(11:45〜11:50)
質疑(11:50〜12:00)

西日本支部             
一藤(支部代表):fuji_f_takaus@kmf.biglobe.ne.jp
宮﨑      :shizukanimation@gmail.com
教育研究部会
昼間      :y-hiruma@bunka.ac.jp

※ @を@に変えてください。


 

西日本支部+教育研究部会 合同企画研究会のお知らせ

2026.06.01 カテゴリー:お知らせ,教育研究部会,西日本支部

投稿者:一藤 浩隆

 「ひろしまアニメーションシーズン2026」内において、西日本支部と教育研究部会の共同企画として、研究会を開催するはこびとなりました。

 「アニメーションの第1コマ:学生ピッチ・フォーラム The First Frame: Student Pitch Forum」と題しまして、アニメーションにはじめて出会った原体験が、いかに現在に繋がり今度の展望へ至ったのかを学生のみなさまに語っていただき、交流を図ることを目的とした企画となります。
 会員の皆さまからの研究発表を募集いたします。概要は以下のとおりです。奮ってご応募ください。

日程:2026年8月21日(金)10:00開始〜
会場:JMSアステールプラザ
(広島県広島市中区加古町4−17)
使用言語:日本語 または 英語
発表時間:5分(スライド使用必須/日英併記推奨)
応募資格:アニメーションに関する活動を行う大学生・大学院生・専門学校生
※本企画の発表者に限らず、25歳以下の学生の皆様は「ひろしまアニメーションシーズン2026」の映画祭参加費が無料となります。ぜひ会期中通して映画祭をお楽しみください。

ひろしまアニメーションシーズン2026会期:2026年8月19日(水)〜23日(日)
公式サイト:https://animation.hiroshimafest.org/

応募詳細
締切:2026年7月6日(月)23:59(日本時間)
採択通知:2026年7月20日(月)までにご連絡します。
※会場および時間の制約上、応募多数の際は選考を行いますが、選外となった場合も当日フロアからの積極的な議論参加を歓迎します。

応募方法:以下フォームよりご応募ください。
https://forms.gle/EdVteKVsFuZqPQ8K6

・発表者には指導教員(日本アニメーション学会員)の推薦・連署が必要です。指導教員が学会員であれば、学生本人が非会員であっても発表いただけます。
・新規で、日本アニメーション学会ご入会を希望される場合は、理事会での審査があるため、6月3日(水)までにこちらから手続きをお願いいたします。

https://www.jsas.net/membership-application.html

・非会員の方もご聴講いただけます。

 

▶︎ アニメーションの第1コマ:学生ピッチ・フォーラム The First Frame Student Pitch Forum.pdf

日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会,日本アニメーション学会心理研究部会 合同研究会開催のお知らせ

2026.03.02 カテゴリー:お知らせ,心理研究部会,研究部会活動

投稿者:心理研究部会主査 野村康治

心理研究部会では、3月15日(日)に日本映像学会映像心理学研究会・アニメーション研究会と合同で研究会開催を予定しております。今回はアニメーションと心の問題、アニメーション表現、アニメーション制作に関する話題が提供されます。アニメーション研究において非常に有意義な会になると思います。ご興味、ご関心がございましたら、ぜひご参加ください。

■開催概要

日時:2026年3月15日(日)
場所:日本大学芸術学部A棟地下2階AB202教室
時間:13:00-17:30
参加費:無料

■参加登録

 どなたでもご参加いただけます。ご参加を希望される方は、3月14日(土)までに下記参加登録フォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
https://forms.gle/gFamS1XSguVjT2YK8
 送信後、フォームに記入した内容を確認するメールが届き、参加登録完了となります。確認メールが届かない場合は、お手数ですが運営の野村(nomura.works@gmail.com)までお問合せください。また本会についてのお問い合わせも野村までお願いいたします(参加フォームからのお問い合わせも可能です)。

※ @を@に変えてください。

■プログラム

日本アニメーション学会心理研究部会・日本映像学会映像心理学研究会 13:00-15:00

13:00-13:45
表題:「大学生のフィクション作品に関する記憶とその心理学的機能」
発表者:新美亮輔
所属:新潟大学人文学部
要旨:
 私たちは、フィクション作品に影響を受けたということを年を経てから思い出すことがある。昔よく読んだ本や好きなアニメについて、なつかしく思い出したり人と話したりすることはよくあるだろう。しかし、このような記憶の心理学的性質についてはあまり研究がない。近年、フィクション作品の記憶の一部が、現実のできごとの記憶と類似した自伝的記憶(AM,autobiographical memory)としての機能を有しているのではないかと指摘されている。AMは、その人にとって重要な意味づけがされてたびたび想起され、アイデンティティの形成や意思決定の助けとなる機能を持つとされる。そこで本研究では大学生を対象に、よく思い出したり話したりするフィクション作品の中のできごとの記憶を想起してもらった。その質やAMとしての機能を現実のできごとの記憶と比較した結果や、メディア種別の影響について報告する。
13:45-14:00 質疑応答

14:00-14:45
表題:「アニメを心の教科書に-『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が教える心の成長-」
発表者:西郷 達雄
所属:北海道医療大学心理科学部
要旨:
 本発表では、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を題材に、対人援助職に求められる「心の成長」について検討する。かつて感情を持たない「戦争の道具」であった主人公は、手紙の代筆という仕事を通じ、依頼人と向き合い、その想いを言葉にする中で、技術と心が「共に成長」していく過程を経験する。当初は論理的な理解に留まっていた主人公だが、他者の痛みに触れることで、やがて愛を届ける一人の人間へと成長を遂げた。この物語は、専門的な技術と豊かな人間性が不可分であることを示している。本発表では、本作がいかにして「心の教科書」となり、次代の医療・心理職の人間性を育む一助となるかについて報告する。また、その他の医療系アニメーション作品にも触れ、これらが教科書だけでは学べない倫理的な問いや、患者への共感を擬似体験させる教材となり得るかについて論じる。
14:45-15:00 質疑応答

15:00-15:10 休憩

日本映像学会アニメーション研究会 15:10-17:30

15:10-16:10
表題:「CGレイアウト時代の作画と、生成AIのアニメーション表現における応用の可能性」
発表者:芦谷 耕平
所属:日本大学芸術学部
要旨:
 近年の日本のアニメーション制作においては、3DCGによるレイアウト設計を前提とし、それを基に手描き作画を行う制作手法が広く定着しつつある。作画監督として『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(2024)、『ONE PIECE FILM RED』(2022)などの現場に携わる中で、こうした「CGレイアウトから描く作画」は、空間把握やカメラワークの精度を高める一方、アニメーターの身体感覚や描線の自由度との折り合いも含め、新たな関係性を生み出していると感じている。本発表では、実制作の事例をもとに、CGレイアウトが作画工程や表現選択に与える影響を整理する。あわせて、近年急速に発展する生成AI技術を、作画の代替ではなく「補助用途」「検討用の視覚化装置(プリビズ)」として捉え、今後のアニメーション作画にどのような可能性をもたらすのかを考察する。
16:10-16:20 質疑応答

16:20-17:20
表題:「アニメーションの作画はどこへ回帰するべきなのか」
発表者:片渕須直
所属:日本大学芸術学部 コントレール
要旨:
 日本の商業的なアニメーションの起点を、仮に戦後の長編第一弾である「白蛇伝」とするならば、現代までに68年が経過している。その間、作画の行われ方が一様であったわけではないが、「作画監督」「原画」「動画」というそれぞれの職種とその職分が創り出され、少なくとも20世紀中は一定の方向を見て安定していた。
 しかし、今世紀に入ってアニメーションが、本数として大量に消費されるようになると、例えば、一作品に作画監督が数人から数十人が立てられ、原画の作業が「第一原画」「第二原画」などに分かれるような複雑化が発生している。これらは本来は、作らなければならない映像の量に対してアニメーターの人材が不足する状況の中で緊急退避的に行われた方策だったはずで、決して理想的なものではない。しかし、異常な緊急避難が四半世紀にも渡って持続してきてしまうと、戻るべきところをしらない世代が現場で大半になってしまっている。
 こうした点についての問題提起を必要としつつ、同時に理想的な方法があるとするならばそれはどういったものなのかを考える必要がある。現場で演出を行い、アニメーターの新人育成を行いつつある立場から知見を得た「どのようであるべきなのか」について述べたい。
17:20-17:30 質疑応答

海外文献研究部会企画講演会(3月16日・月)開催のご案内

2026.02.17 カテゴリー:お知らせ,海外文献研究部会,研究部会活動

投稿者:中垣 恒太郎(海外文献研究部会)

以下の通り、海外文献研究部会企画による講演会を開催する運びとなりました。

日本アニメーション学会海外文献部会講演会
日程:2026年3月16日(月)19時00分〜21時00分
(オンライン入室 18時50分〜)

※Zoomを用いたオンライン形式で開催します。

▼講演「ファン研究の問題意識と方法」

▼講師:渡部宏樹氏(筑波大学)
司会:中垣恒太郎会員(海外文献研究部会主査)

▼共催:専修大学現代文化研究会
<概要>
メディア研究によるトランスメディア論、ヘンリー・ジェンキンス『コンヴァージェンス・カルチャー ファンとメディアがつくる参加型文化』(共訳、晶文社、2021)の翻訳者であり、『ファンたちの市民社会 あなたの「欲望」を深める10章』(河出書房新社、2025)の著書を持つ渡部宏樹氏(表象文化論、ファン研究)に、欧米のメディア研究の理論を日本のポピュラーカルチャー研究に応用する際の課題と有効性について講演をしていただきます。
ファン・カルチャー研究は新しい学際領域であり、日本と欧米とでは文化的土壌も大きく異なるものです。国際的なメディア研究、ファン・カルチャー研究の理論的応用の可能性と課題について論点を提起いただきます。
国際日本文化研究、アニメ研究に関心のある学部生・院生の方はもちろん、様々な分野に開かれた研究講演会です。会員外の方々のご参加も歓迎いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
渡部氏によるアニメ作品を題材とした研究として、“Characters’ Amnesia in 2.5D Culture: Affective Reception of Bronze Statues of Anime and Manga Characters and Public Sculptures.”(_Mechademia_15-2[2023])、「風景から光景へ――『君の名は。』における仮想のレンズと半透明性」(『表象』15号[2021])などがあります。

▼参加:事前登録制・無料(会員以外の方も聴講いただけます)

▼参加申込:2026年3月14日(土)23時まで。
参加者の方には、3月16日(月)正午までにZoomリンクをお送りします。

▼事前登録申込:https://forms.gle/YpzZL3PbMb9Y2Qow7

▼お問い合わせ先:中垣 恒太郎(海外文献研究部会主査)
knakagaki@senshu-u.jp

※ @を@に変えてください

2025年度 歴史研究部会・研究会のご案内

2026.02.04 カテゴリー:お知らせ,歴史研究部会,研究部会活動

投稿者:歴史研究部会主査 萩原由加里

 歴史研究部会では、戦後80年にあたる節目となる2025年度に書評会「アニメーション、国家、戦争 〜『アニメーションと国家』(フィルムアート社)と『戦争と表象』(法政大学出版局)をめぐって〜」を題した研究会を開催します。
 『アニメーションと国家 ―戦うキャラクター、動員されるアニメーター』の著者である雪村まゆみ会員と、『戦争と表象: 「戦後」のポピュラーカルチャー』の編著者である堀ひかり会員にご登壇いただき、合同書評会という形で開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

〇 概要
開催日時:2026年3月7日(土)13:00〜15:00
開催方法:Zoomによるオンライン形式(参加無料、事前申し込み制、日本アニメーション学会の会員でなくとも参加できます)
登壇者: 雪村まゆみ(関西大学)、堀ひかり(東洋大学)
司会:萩原由加里

〇 参加申し込み先
https://forms.gle/1yk5Rt15g5f7tmKm7

〇 参加申し込み期限
2026年3月3日(火)18:00

〇 問い合わせ先
歴史研究部会・萩原由加里 y-hagi(アットマーク)main.teikyo-u.ac.jp
*(アットマーク)を@に変更してご送信ください

研究会のお知らせ

2026.01.16 カテゴリー:教育研究部会,理論研究部会,研究部会活動

投稿者:昼間行雄(教育研究部会)

2025年度第1回 日本アニメーション学会 教育研究部会、理論研究部会合同研究会
日時: 2026年1 月24日(土)14:10-16:10
会場:コモンズ新宿西口会議室2
所在地〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-14-5 新和ビル4階 B

テーマ「アニメーション専門教育での講義科目の現状と展望その1〜宮崎駿作品を読み解く講義授業の実際」

アニメーションの学科や専攻で、講義の授業を行っている教員が登壇し、授業内容や実際の授業での問題点などを語り、アニメーションの理論や歴史の学修意義を再確認します。発表者と参加者による質疑応答も予定。今回は、文化学園大学で長年アニメーションやサブカルチャーに関する講義科目を担当されている竹浪明氏をお招きし、宮崎駿作品を読み解く講義の実際や学生の学修成果等についてご講演いただきます。また、講演後には質疑応答を含め、現在の講義系の授業で生じている問題点などを上げて、参加者でディスカッションを行い、そこで出された内容を研究会のテーマとして次回につなげていこうと考えております。
発表者:竹浪明(文化学園大学非常勤講師)
司会:昼間行雄(教育研究部会)、小出正志(理論研究部会)

竹浪明氏プロフィール
映像作家、文筆家、文化学園大学非常勤講師。
映画映像を多数制作。また写真集も多数手掛ける。主な作品に、監督映画『のら暦*ねこ休みネコ遊ビ*』、写真+句集『花の揺り籠Flower Cradle』、写真集『象と大樹と子供たち』、俳句×写真集『恐竜×ヴィーナス=17文字』がある。

問合せ
昼間行雄(教育研究部会)
y-hiruma@bunka.ac.jp

※ @を@へ変えてください。

第7回2.5次元文化を考える公開シンポジウムのお知らせ

2025.04.18 カテゴリー:お知らせ,コンテンツ文化研究部会,シンポジウム・講演会

 延期されていた第7回2.5次元文化を考える公開シンポジウムを、あらためて2025年7月26日(土)に横浜国立大学で開催することとなりました。(主催:日本学術振興会(科研費)・横浜国立大学都市イノベーション研究院、共催:本学会コンテンツ文化研究部会)

 講師に、90年代初頭から漫画アニメ原作舞台化の大量製作の流れを招来し、この分野をエンターテイメントの一つジャンルとして確立させた片岡義朗氏をお迎えするという、大変貴重な機会となっています。まだ「2.5次元舞台」という言葉がなかった時代の漫画アニメ原作の舞台化を中心に、当時のアニメを含むポピュラー文化の産業史、文化史を概観しつつ、この巨大コンテンツのルーツと発展を学術的に探ることを目的にしています。みなさまのご参加をお待ちしております。

須川亜紀子
コンテンツ文化研究部会副査

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第7回2.5次元文化を考える公開シンポジウム
~片岡義朗氏に聞く1980~90年代の“アニメ・ミュージカル”誕生と発展

日時:2025年7月26日(土)14:00~17:00 (途中休憩アリ。開場13:30予定)
場所:横浜国立大学 都市科学部棟 103教室 

 (キャンパスマップS2-1)  https://www.ynu.ac.jp/access/map_campus.html
 JSAS専用お問い合わせ:contents_studies@jsas.net (担当:須川)

 @を@に換えてください。

*参加費無料。ただし、事前申込制。定員200名。

 申込リンクは、こちらです。  https://forms.gle/r7fZjTvkQXN12XXq8
 下記チラシにもQRコードがあります。

 チラシ:第7回2.5次元文化を考える公開シンポジウム

*諸事情により、聞き手は本学会会員の亀山泰夫氏に交代になりました。(2025.06.15)

*ライブ配信やアーカイブ配信の予定はございません。

*このシンポジウムは、科研費(基盤C)22K01876の助成金を受けています。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シンポジウム「現代日本のアニメ文化におけるW.ディズニー受容の領域横断的研究―渡辺泰先生の研究活動を出発点として―」のご案内

2025.03.13 カテゴリー:お知らせ,コンテンツ文化研究部会,シンポジウム・講演会,研究部会活動

投稿者:佐野明子

 シンポジウム「現代日本のアニメ文化におけるW.ディズニー受容の領域横断的研究―渡辺泰先生の研究活動を出発点として―」を実施します。
 皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2025年3月30日(日) 10:15-16:30
会場:同志社大学京田辺キャンパス夢告館203教室
https://www.doshisha.ac.jp/information/kyotanabe/kyotanabe_map/index.html

趣旨:本シンポジウムは、これまで殆ど検討されなかった米国占領政策としてのディズニー長編アニメーションおよび日本のディズニー・ファンに着目して、アニメーション研究の可能性を国際的・学際的な視座から探るとともに、日本のアニメーション研究の基盤を築いた渡辺泰先生の再評価を行います。
1950年に日本初公開された『白雪姫』(1937)をはじめとするディズニー長編は戦前から存在したディズニー・ファンをさらに増やし、大映が設立した全国的なファンクラブ「ディズニー・クラブ」はファンの活動を促進させました。また、戦後に活躍したクリエイター(手塚治虫等)や研究者(渡辺泰等)にディズニー・ファンを公言する者が少なくありません。本シンポジウムでは、ドイツ・イタリアにおけるディズニーの普及も検討し、ディズニーがいかに日本の人々の意識に入っていったのか探求します。

開催形態:対面のみ(ライブ配信やアーカイブ配信はございません)
参加申込:2025年3月29日(土)までに下記まで申し込みをお願いいたします。
     https://forms.gle/sDW9yUvZbJR7J5iRA

<プログラム>
2025年3月30日(日) 
10:15-10:20 開会挨拶
10:20-11:00 アレクサンダー・ザルテン(ハーバード大学教授)*オンライン参加
       「ドイツでのディズニーファン文化」
11:00-11:40 キム・ジュニアン(新潟大学准教授)*オンライン参加
       「日独伊におけるディズニーコミックスの普及状況 〜第2次世界大戦とその前後〜」
11:40-12:20 北波英幸(羽衣国際大学准教授)
       「“ディズニー”というメディア:日本のアニメ文化におけるW.ディズニー受容の通時的研究」
12:20-13:20 昼休み
13:20-13:30 午後の部の説明
13:30-14:10 森下豊美(関西大学他兼任講師)
       「戦後ディズニーが寄与した国内の「キャラクター」概念伝播に関する考察」
14:10-14:50 須川亜紀子(横浜国立大学教授)*オンライン参加
       「1950年代~60年代の日本におけるディズニーの『白雪姫』と女性キャラクターの美白への影響」
14:50-15:00 休憩
15:00-15:40 佐野明子(同志社大学准教授)
       「日本におけるディズニーの受容と展開 ―渡辺泰先生の研究活動を出発点として―」
15:40-16:20 桑原圭裕(関西学院大学教授)
       「アニメーションのゆらぎ」
16:20-16:30 閉会挨拶

コメンテーター:林緑子(名古屋芸術大学他兼任講師)

・使用言語は日本語です。
・参加費無料。
・日本アニメーション学会コンテンツ文化研究部会後援、日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)「現代日本のアニメ文化におけるW.ディズニー受容の領域横断的研究」22K00239 (研究代表者:佐野明子)の助成を受けて実施します。

2024年度日本アニメーション学会心理研究部会研究発表会開催のご案内

2025.02.13 カテゴリー:お知らせ,心理研究部会,研究部会活動

心理研究部会 主査 野村康治

 日本アニメーション学会心理研究部会の研究発表会を下記の通り開催いたします。今回は、日本映像学会アニメーション研究会・映像玩具の科学研究会・映像心理学研究会との共催となります。多くの発表者が登壇する充実した有意義な会になると思います。
 ご参加は下記フォームにてご登録いただければ、どなたでも参加できます。ご興味、ご関心がございましたら、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。

■開催概要

日時:令和7(2025)年3月16日(日)
場所:明治大学(中野キャンパス)6階セミナー室3
共催:日本映像学会 アニメーション研究会・映像玩具の科学研究会・映像心理学研究会

参加登録:ご参加を希望される方は、3月15日(土)までに下の参加登録フォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
https://forms.gle/18MfX1LGx3iRhq8T8
送信後、フォームに記入した内容を確認するメールが届き、参加登録完了となります。確認メールが届かない場合は、お手数ですが運営の野村(nomura.works@gmail.com)までお問合せください。

※ @を@に変えてください。

■プログラム

1:25 開会

アニメーション研究会(1:30〜3:30)
アニメーションの視聴覚グルーヴ表現研究(1:30〜2:20)オンライン発表
江馨怡(京都芸術大学大学院)

要旨:アニメーションは動きを作る芸術である。動きによって様々な表現を提示し、観衆の感情を揺さぶって多様な体験をもたらす。見ていて心地の良い作品を作るにはどうすればよいか、この命題に対して最初はアニメーションにおける朦朧表現の研究に取り組み、不透明·不明瞭な視覚像によって、視覚以外の感覚が引き出されている状況および体験について考察した。観衆を楽しませる表現と方法について考えたとき、時間軸に沿ったリズム構造とそれによって惹起される「グルーヴ感」の存在が浮かび上がる。そこで、一定のテンポで計算可能なリズムに含まれるシンコペーションのズレについて、アニメーションの視聴的グルーヴ表現の分析を行った。研究を進めるなかで、計算に従う構造をもった表現以外にもグルーヴを感じさせるものがあることに気づき、目で見る、耳で聞く、体で感じる「体験」に注視する必要に行き当たった。そこで新たに「無拍」という概念と表現について考察し、研究とアニメーションの制作を平行して進めることとなった。というのも、「無拍」および「体験」には実際の制作体験も内容に含まれるからである。本発表では、構造的リズム表現とは異なる体験を得られる作品を作るにはどうすればよいか、という問いについて、実際に制作したアニメーション『やまなし』を参照しながら論説を行う予定である。

質疑応答(2:20〜2:30)

宮崎駿と〈視覚的叙述〉―『ハウルの動く城』を中心に(2:30〜3:20)対面発表
米村みゆき(専修大学)

要旨:宮崎駿によるアニメーション映画『ハウルの動く城』(2004年)について2つの点についてお話したい。1点めは、宮崎映画は〈視覚的叙述〉に大きな特徴があること、2点めは、同作に描かれたケアやエイジングの問題である。同作は、18歳の主人公が 90 歳の高齢者になり、ハウルの動く城で住民と共同生活をする話である。ほかの多くの宮崎映画と同様に、児童文学の「原作」をもとにして脚色された。その際、宮崎は視聴覚表現で文学作品における「行間」等を表現することを行っている。これを〈視覚的叙述〉として着目するとき、なかでも90歳の高齢女性になったソフィーがハウルの城で料理をしている場面は目をひく。高齢女性における恋愛の論点が描出されているからだ。エイジングの問題は、荒地の魔女の脚色など、宮崎によって意図的に演出されていることがわかる。

質疑応答(3:20〜3:30)

休憩(3:30−3:40)

映像玩具の科学研究会(3:40〜4:40)
“驚き盤”が意味する装置とその社会的変遷(3:40〜4:30)対面発表
橋本典久 (明治大学 総合数理学部)

要旨:現在”驚き盤”といえば、ジョセフ・プラトーらが考案した[Phenakistiscope]を指す名称として定着し、教科書などでも紹介されている。この”驚き盤”という名称は、古川タクが1975年に再現し、その際に命名したというのが定説となっている。しかし、それまではどのように呼ばれていたのだろうか?調査を行うと、明治〜昭和前半までは[Zoetrope]が”驚き盤”と呼ばれており、古川タクの再命名によって[Phenakistiscope]にすり替わったようだ。安政年間に長崎の出島で購入されたという記録に始まる”驚き盤”にまつわる概念や社会の変遷について発表を行う。

質疑応答(4:30-4:40)

映像心理学研究会・日本アニメーション学会心理研究部会(4:40〜5:40)
静止画の組み合わせによるアニメーションと仮現運動 〜「動き」を見るメカニズムについて(4:40〜5:30)対面発表
佐藤壮平(目白大学)

要旨:映画やアニメーションはコマ撮りの連続呈示によって視覚的に連続した動く視野像を表現することが可能である。この連続呈示に対して動きを見るメカニズムはapparent motion(仮現運動)によるものと説明されている。しかしアニメーションの中でも特にlimited animationの動きの説明として仮現運動の説明を直接当てはめると、一貫性に欠いた状況が生じる。特に3コマ打ちに動きが見えることを説明するのが困難である。一方視覚的な応答特性や信号解析の観点から、動きを構成する輝度差の勾配に対して、時空間周波数別に感度特性が異なるというMarr &Ullman(1981)やAdelson & Bergen(1985)の観点からより踏み込んだ形で説明することが可能である。これらの研究の紹介を通して、コマ送りに動きを見るメカニズムについて、静止画の連続呈示からanimationとして見えるための視覚情報の統合について紹介する。映像心理学研究

質疑応答(5:30−5:40)

5:40 閉会

海外文献研究部会企画講演会(3月6日・木)開催のご案内

2025.02.12 カテゴリー:お知らせ,海外文献研究部会,研究部会活動

海外文献研究部会 中垣 恒太郎

海外文献研究部会の主査をつとめます中垣です。
以下の通り、海外文献研究部会企画による講演会を開催する運びとなりました。

日本アニメーション学会海外文献部会講演会
日程:2025年3月6日(木)19時00分~21時00分
(オンライン入室 18時50分~)
※Zoomを用いたオンライン形式で開催します。

▼講演「アニメが『思想』になるとき――哲学・理論・批評の間で映像を考える」
▼講師:ブレット・ハック会員(愛知県立大学准教授)
 司会:中垣恒太郎会員(海外文献研究部会主査)
▼共催:専修大学現代文化研究会

<概要>
 米国出身の日本文化(映像学)研究者、ブレット・ハック氏に、国際日本研究の観点から日本のアニメ研究の動向の一傾向、および映像学を専門とするハック氏自身の研究について講演いただく。
ハック氏は、名古屋大学より博士号を取得した研究課題「アニメと社会的想像力――ネオリベラリズム時代の日本のメディア・フィクション」を軸に、1990 年代終わりから 2010 年代にかけて発表された日本のアニメを、同時代に広がった新自由主義との関連性に注目しながら分析しています。ここでの「アニメ」は、狭い意味でのアニメーションにとどまらず、マンガ、テレビ、映画、 インターネット、ゲームなど多様なメディアに流通する、商業アニメ関連のイメージをも含むものです。アニメ、フィクション、新自由主義、想像力、メディア環境、資本主義などに関する多様な理論を批判的に検証し援用しながら、アニメが新自由主義に対してどのような想像力をもたらしてきたのかを日本の社会歴史的文脈に即して考察しています。
 ハック氏の現在の研究テーマを軸に、学生を含む一般向けを想定した日本語による講演です。
国際日本文化研究、アニメ研究に関心のある学部生・院生の方はもちろん、様々な分野に開かれた研究講演会です。
会員外の方々のご参加も歓迎いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

▼参加:事前登録制・無料(会員以外の方も聴講いただけます)
▼参加申込:2025年3月3日(月)23時まで。
参加者の方には、3月5日(水)までにZoomリンクをお送りします。
▼事前登録申込:https://forms.gle/X2xh5pvihu7RvC4d8
▼お問い合わせ先:中垣 恒太郎(海外文献研究部会主査)
 knakagaki@senshu-u.jp

※ @を@に変えてください。

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