大会企画委員会 萩原由加里
2026年度大会は、関西学院大学の後援で、関西学院大学西宮上ケ原キャンパスにて開催いたします。今回の大会には一般発表27件、パネル発表2件と、非常に多くの発表申し込みをいただくことができました。大会のタイムテーブルが決まりましたのでお知らせします。
大会参加や懇親会の事前申し込みの方法は、6月に入りましたら大会通信4号でお知らせしますので、もうしばらくお待ちください。なお、本大会は学会員以外の方でも、事前申し込み、もしくは当日申し込みでご参加いただくことが可能です。
〇 大会概要
日時:2026年7月4日(土)、5日(日)
会場:関西学院大学西宮上ケ原キャンパスH号館
アクセスマップ https://www.kwansei.ac.jp/access/uegahara/
キャンパスマップ https://www.kwansei.ac.jp/nuc/assets/nuc_map2026.pdf
〇 大会シンポジウム:「それでも、アニメーションを「学問」しませんか?」
日本アニメーション学会第28回大会は、2026年7月4日・5日の二日間、関西学院大学西宮上ケ原キャンパスにて開催いたします。本学での大会開催は今回で二度目となり、第10回大会(2008年)以来、実に18年ぶりの開催となります。この間、本学では新たな学部の設置や校舎整備が進み、キャンパスの風景も大きく変化しました。
では、アニメーションを取り巻く環境はどうでしょうか。近年、日本のアニメは、各局の深夜放送枠を席巻し、映画興行収入の記録を更新し続け、さらには国内外で大規模なアニメイベントが開催されるなど、かつてない活況を呈しているようにも見えます。
しかし、10年後はどうなっているでしょうか。そもそも20年後に、現在の意味での「アニメ」は存在しているのでしょうか。歴史が示してきたように、社会や文化は、隆盛のただ中にある時ほど永続するかのように見えます。しかし、その均衡が崩れる時は一瞬です。市場構造は変化し、過酷な制作労働環境はAI技術によって置き換えられつつあり、歴史・理論研究の空洞化や若手研究者不足も深刻化しています。いま私たちは、アニメ文化とその研究が大きな転換点を迎える時代のただ中に立っているのではないでしょうか。
翻って、私は問いかけたいと思います。
「それでも、アニメーションを「学問」しませんか?」
本大会シンポジウムでは、未来のアニメーション業界を担う世代に対し、我々研究者はいかなる知見や視座を継承すべきなのか、という問題意識を背景に、関西圏の総合大学におけるアニメーションの理論教育と研究の現在地を問い直します。関西大学(社会学部)、同志社大学(文化情報学部)、関西学院大学(文学部)における授業実践、ゼミ活動、卒業論文のテーマ、さらには卒業後の進路などを紹介しながら、アニメーションを「学問」することの意義と、その未来について考えたいと思います。
関西学院大学 桑原圭裕
〇 大会1日目 7月4日(土):H301教室
13:00〜13:05 開会式
13:10〜13:40 学会賞記念スピーチ 雪村まゆみ(関西大学)
14:00〜17:00 大会シンポジウム:それでも、アニメーションを「学問」しませんか?
登壇予定者 *五十音順
桑原圭裕(関西学院大学)、佐野明子(同志社大学)、雪村まゆみ(関西大学)
17:30〜19:30 懇親会(関西学院会館 光の間)
〇 大会2日目 7月5日(日)
10:30〜16:40 研究発表
16:45〜16:55 閉会式:H301教室
【A会場:H201教室】
10:30〜10:55 田中凜太朗
『少女革命ウテナ』(1997)の〈光〉からみる「革命」の可能性と限界
11:00〜11:25 隈元凪
声優に求められる「清純さ」 1990年代の雑誌連載を例に
11:30〜11:55 森友令子
演技はどこで生まれるのか ディズニーと持永只仁の言葉より
12:00〜12:25 堀内柊羽・佐野明子
「トイ・ストーリー」におけるキャラクターの関係性―ネットワーク分析による映像情報の視覚化の試み
12:30〜12:55 ALT Joachim
『火垂るの墓』に起こされる戦争アニメのジブリ問題
13:05〜13:30 浜渦理起
ソ連アニメーションにおける都市の動物に関する一考察
13:35〜14:00 Khushboo Bansal
インドにおけるアニメーションのジェンダー表象と日本アニメ輸入の関係―テレビとOTTプラットフォームの比較分析―
14:05〜14:30 臼井直也
東映動画『白蛇伝』の台湾での上映について―受容実態および現地産業への影響を中心に―
14:35〜15:00 ハルマンダル チャール
On the Logic of Random, in the context of animation making
15:15〜15:40 宮﨑しずか
リアルタイム遷移型ピクシレーションガイドによる即興的アニメーション制作の実践
15:45〜16:10 松井大騎
「部室」から「野外」へ――『けいおん!』と『ゆるキャン△』における安心の形式差
16:15〜16:40 藪田拓哉
アニメを活用した心理学教育の実践報告
【B会場:H302教室】
10:30〜10:55 WANG KEJUN
ストップモーションアニメーションによる人物の身体動作を通じた感覚喚起の制作手法 〜作品「手」制作の実践と取り組み〜
11:00〜11:25 角和博
持永只仁「アニメーションの仕事」の記述によるパペット操作の態度が映像に与える影響の研究
12:00〜12:25 権藤俊司
1950年代日本の人形アニメーションと近接メディア状況〜人形絵本・人形紙芝居・人形スライド・人形イラスト
13:05〜13:30 佐藤壮平
フリッカーによる仮現運動への影響 〜ブランク挿入による動きの促進・抑制の機能検討〜
13:35〜14:00 大坪英之
「アニメーション制作者実態調査2026」調査報告
14:35〜15:00 岩田あゆな
「死生観」からみる『もののけ姫』 ー集団と登場キャラクターに着目してー
15:15〜15:40 永田彰子
日本のアニメーション作品にみる多様性の描写:NHK子ども向け番組を中心として
15:45〜16:10 孫定康
垂直から水平へ――アニメーション作画におけるプレビューをめぐって
16:15〜16:40 牧奈歩美
「Dear Angelica」 における空間描画と時間構造の分析
【C会場:H301教室】
10:30〜10:55 大澤幸
『大砲の街』:戦争装置に組み込まれた日常
11:00〜11:25 趙舒婷
キャラクター造形における審美的期待構造の差異――『雄獅少年』における目の造形の受容を中心に
11:30〜11:55 キム・ジュニアン
AIモデルを用いたテレビアニメ原画1078枚からの表情検出とそのデータ視覚化
13:05〜14:00 丹羽真人・丹羽明子
〔パネル発表〕原画・セル画は展示の後どこへ向かうのか
14:05〜15:00 須川亜紀子・宮本裕子・石田美紀
〔パネル発表〕1970〜80年代のロボットアニメにおけるジェンダー表現の変化ー『マジンガーZ』、『機動戦士ガンダム』、『超時空要塞マクロス』を中心に
15:15〜15:40 有持旭
Animated Art;風景アニメーション;ダヴィッド・クレルボ
15:45〜16:10 岡本美津子・布山タルト
AIによる監督特化型アニメーション制作の教育実践―産学連携による短期ワークショップのテストケース
16:15〜16:40 山本大嗣
3DCGによって手書きアニメーションの空間とカメラアイはどのように変容したか
〇 大会に関する問い合わせ先
大会企画委員会 conference(アットマーク)jsas.net
*(アットマーク)を@に変えてください。
〇 第28回大会実行委員会
桑原圭裕、萩原由加里、川口茂雄、新井佑季、安藤圭祐、一藤浩隆、小池隆太、小林翔、ガブリエル・デュリス、平野泉
後援:関西学院大学
