日本アニメーション学会

設立趣旨

日本アニメーション学会設立総会(1998年7月25日開催)採択

 ここ数年、日本の映画産業における事業として成功した作品(いわゆる興行・配給収入のベストテン)には、複数のアニメ−ション作品が上位を占め、昨1997年に公開されたアニメ−ション作品が業界過去最高の配給収入を上げたことは記憶に新しい。

 た、テレビジョン放映アニメ−ション番組は、週80余作品にのぼり、これまた過去に例をみない状況が続いている。

 アニメ−ション製作はコンピュ−タ・グラフィックス技術の導入が一般的となっており、テレビジョン放送のデジタル化を目前にしてデジタル・アニメ−ション製作は拡大の一途をたどろうとしている。

 コンピュ−タの関与によるデジタル・アニメ−ションは、従来にないインタラクティブなコミュニケ−ションを可能にしはじめており、単なる製作技術の革新にとどまらない状況が定着・拡大をし始めている。フライト・シミュレ−ションやコンピュ−タ・ゲ−ムにみられるように、すでに産業としても社会を変革しはじめ、当然、各大学・専門学校等におけるコンピュ−タラフィックス・アニメ−ション教育の場が急速に拡大して、これらに拍車をかけている。

 放送と通信の融合、情報のデジタル化等々により一層の混迷を深めている著作権者の保護の問題や、また昨今青少年の凶器による暴力犯罪の多発により映像倫理の確立に向けての問題等々、アニメ−ションに関する研究課題は山積している。

 こうした状況の中、昨1997年、日本映像学会アニメ−ション研究会員3名が国際アニメ−ション学会(Society for Animation Studies)第9回大会(オランダ、ユトレヒト大学)に参加し、内1名が研究発表を行い、1998年には同会員2名が国際アニメ−ション学会第10回記念大会(アメリカ、チャップマン大学)において研究発表を行うことになっている。日本において国際アニメ−ション学会・大会開催を打診されているということも合わせて、国際的な研究活動・交流活動は今後ますます活発に行われるであろう。

 そこで、山積する諸問題の解決に向けての研究活動の活性化と支援活動、さらには国際アニメ−ション学会との対応等を意図した日本国内での組織として、日本アニメ−ション学会を設立し、広く国際的なアニメ−ションに関する学術的な研究団体として社会に貢献したいと考える次第である。

以 上

1998年7月25日

日本アニメ−ション学会発起人会 一同

Copyright (c) 1999,2005 Japan Society for Animation Studies All Right Reserved